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2008年3月21日金曜日

埼玉県の超攻撃的市町村合併案

この資料(pdf)を見てほしい。特に地図の部分を見てほしい。→埼玉県地方分権支援課合併担当のページ


どうやら埼玉県はかなり攻撃的な合併案を仕掛けるようだ。
埼玉県は元々市町村合併が進んでいない県として有名だが、
wikipediaによると、2008年3月現在で、埼玉県の市町村数は79であり、市の数40は全国で一番多いというのが現状である。

それを、埼玉県全体を12の市に統合してしまおうというのが埼玉県の仕掛けようとしている構想である。それによると、

合併の中心都市 人口(H17国勢調査、概数)
 川口市周辺 → 72万人
 鴻巣市周辺 → 52万人
 川越市周辺 → 59万人
 所沢市周辺 → 78万人
 朝霞市周辺 → 66万人
 東松山市周辺→ 20万人
 春日部市周辺→ 108万人
 久喜市周辺 → 57万人
 熊谷市周辺 → 47万人
 本庄市周辺 → 13万人
 秩父市周辺 → 11万人
これらに加えて、
 さいたま市(119万人)が並存することになる。

現在の指定市(政令指定都市)の人口要件は、かつては100万人程度であったが、現在では70万程度(静岡市など)になっていることから、埼玉県は4ないし5の政令指定都市を抱えることができる、という計算になる。
また、中核市は「人口30万人以上の都市」ということになっているので、これも4ないし5存在することになる。

実現可能性は別として、これらのことは何を意味しているのだろうか?
資料(pdf)によると、
 ・生活圏の広がりによって、既存の境界がイマイチになってきていること
 ・行財政運営の効率化を図ること
 ・最適人口規模(参照)に近づけていこう

ということを言っている

無論そうだろうが、対千葉、対神奈川といううがった見方をしたほうが面白い。
もしもこの構想が成立した場合、中・長期的に都周辺の勢力図に変化をもたらすのだろうか。

市町村合併って実に難しい。名前が気に食わないという理由で廃止になった合併案も相当数あるし(少なくとも東北6県には)。

やはり、自分の住んでいる市区町村と都道府県の利害は必ずしも一致しないという点が難しい。

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