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2008年2月16日土曜日

日本語の不思議:ルビ(送り仮名)について

本日(2月16日)付の日経新聞朝刊3面記事「脱ゆとり路線くっきり」によると、
教科書では、習っていない漢字にルビをふるようになるらしい。
たとえば、「一生けん命」(一生懸命)と表記していたものを、の懸にルビor送り仮名を付けるようになるらしい。この場合、ルビをふるべき漢字は習っていないものという明確な基準がある。

翻って考えると、日常われわれが目にするルビはどのような基準で振られているのだろうか。
以前から疑問に思っていた。基準があるのかないのか。
wikipediaの「ルビ」の項目によると、ルビが必要なのは以下の場合であるようだ。
  • 漢字に読みをつける際に用いる。通常、ひらがなが用いられる。
  • 人名や地名など、一般的でない読み方をする場合に、読み方をガイドする。
  • 漢字に限らず、任意の文字・単語に対して別の読み方を指定したい場合に使用する。
  • 外来語を翻訳した用語の場合に、その用語自体の読み方は一般的に自明だが、元の外来語の発音を提示したい場合に用いる。この場合はカタカナが用いられる。
つまり、明確な基準がないということのようだが、知っている方がいたら教えて下さい。

実際どのような使われ方をしているかというと、
2月16日の日経朝刊1面でルビが振られていたのは、「蓋然性」「冤罪」であった。
日経の想定している読者層ならまず読めるはず。
同じ1面の中でで読めなかったのは、渡海 紀三朗(とかいきさぶろう)文科相だった。

なぜ人名にはルビが振られないことが多いのだろうか。
失礼に当たるのか(しかし時折見かける)、一般常識なのか?


追記
個人的に全く読めなかったのは、槍田 松瑩(うつだしょうえい)三井物産社長です。
読めましたか?私は「やりた」と読み、大恥をかいたことがあります(笑)

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