近頃、市町村合併も一段落し、いくつかの自治体では政令指定都市・中核市・特例市へ移行する動きがある。
そのような自治体の1つである、盛岡市(特例市→中核市へ)が興味深い動きを見せている。
「盛岡市が規制緩和へ 市街化調整区域」の記事によると、
市街化区域からおおむね1km程度の範囲にある市街化調整区域の開発行為に対する規制を緩和するということらしい。
これは、周辺地域の集落維持を目的としたものであると言っている。
ちなみに、市街化調整区域の開発許可は特例市以上の自治体に県から委譲される権限のひとつである。
はじめは、単純に、中心市街地活性化法のご時勢に郊外の開発容認かよ!
と思ったのだが、wikipediaの「盛岡市」の記事を見た後の、私の想像によるとこの動きをりかいするための要諦は、以下のようになる。
1.市の人口30万人を割り込む。
→中核市の指定要件が緩和されてきたとはいえ、30万人に届かないのは苦しい…
2.30万人に到達するために周辺自治体からの住民をストローしたい(集めたい)
→盛岡市の人口は横ばいから微減なのに対し、南北に位置する矢巾町や滝沢村はベッドタウンとして人口増の傾向がある。
どう考えても矢巾町、滝沢村から住民を奪い取るのが狙いでしょう。このあたりの関係もあるでしょうし。
集落維持のため、だなんて不自然だと思った。そんなことプレスリリースできるわけないケド。
あと、マスタープランの地図どうにかならないのだろうか。見づらい…
2008年5月10日土曜日
2008年4月9日水曜日
鉄道博物館による仕掛け
先日、月に一度埼玉新都市交通(ニューシャトル)を利用する友人にこんな話を聞いた。
「最近、平日なのにやたらと混むんだよね。やっぱ鉄道博物館の影響かな。」
気がつかなかった…。これが、さいたま市とJRによる仕掛けであったということに。
まちづくりのお手本ですな。よくやってくれるよ。
HPを見てみると、大株主が埼玉県とJR東で、それぞれ35%ずつ握っていることを考えても、今回の計画に両者が絡んでいたことを疑う余地は無い。
ところが、気づいている人は普通にいたようで、
wikipediaの記事によると、
>埼玉新都市交通を利用してもらいたいためか、北大宮駅は載せていない・・・
当然だわな。最近、さいたま市においては浦和の開発が目だっていてそちらにばかり注目していたが、大宮に対してもしっかりと手を打っていたようだ。
ニューシャトルの営業収益は2003年度以降、
26億・27億・27億・28億というように推移している。2007年度、2008年度でどのくらい伸びているか楽しみである。
最近、鉄道関係の記事ばかり。特に鉄道好きというわけでもないのだが…
「最近、平日なのにやたらと混むんだよね。やっぱ鉄道博物館の影響かな。」
気がつかなかった…。これが、さいたま市とJRによる仕掛けであったということに。
まちづくりのお手本ですな。よくやってくれるよ。
HPを見てみると、大株主が埼玉県とJR東で、それぞれ35%ずつ握っていることを考えても、今回の計画に両者が絡んでいたことを疑う余地は無い。
ところが、気づいている人は普通にいたようで、
wikipediaの記事によると、
>埼玉新都市交通を利用してもらいたいためか、北大宮駅は載せていない・・・
当然だわな。最近、さいたま市においては浦和の開発が目だっていてそちらにばかり注目していたが、大宮に対してもしっかりと手を打っていたようだ。
ニューシャトルの営業収益は2003年度以降、
26億・27億・27億・28億というように推移している。2007年度、2008年度でどのくらい伸びているか楽しみである。
最近、鉄道関係の記事ばかり。特に鉄道好きというわけでもないのだが…
2008年3月26日水曜日
新幹線とLRTと地方都市
目新しいネタでは全くないのだが、3.15のダイヤ改正を機に、以前から気になっていた新幹線とLRTという2つの電車について書く。
結論から言ってしまうと、現在計画されている新幹線のいくつかの新線も、LRTを軸としたまちづくりも多くの場合で失敗するのではないか、と思う。
それは、新線については大都市圏とのアクセス向上によって、商圏としての可能性を広げることが狙いであろうが、結局日帰り圏の拡大による地方都市のスルー減少をもたらすだろう。
LRTは都市周辺から客を引き寄せたりなどの商圏の囲い込み(コンパクトシティ)が狙いであろうが、ある程度の規模(都市の魅力)がなければうまくいくわけがない。また十分に規模を持つ都市でも、用途の線引き(市街化区域,市街化調整区域など)や交通状況などの環境を整えないと十分に機能しないのではないか、という懸念がある。
新線鉄道計画徹底ガイド 新幹線編

私の知る限り、新幹線の新線計画のうちで実現可能性が高そうなのは以下の3つだろう。
青森-函館 →2015年開通予定
福岡-長崎(佐賀経由)→建設決定
長野-金沢(富山経由)
それぞれ死亡するであろう自治体は、青森・長崎・富山だろう。
LRTについては、2007年10月に施行された「地域公共交通の活性化および再生に関する法律(公共交通活性化法)」にも後押しされて、様々な地域において導入計画が目白押しである。
いくつか挙げてみると、
富山(開通済み)
堺(導入検討中)
宇都宮(導入検討)
京都(導入検討中)
盛岡(導入要望中)
富山(42万人)・盛岡(30万人)・宇都宮(51万人)はどうだろう。苦しいのではないだろうか。この3都市は新幹線によって近くの政令指定都市クラスと繋がっていることを考えると、個人的には囲い込み戦略を取るべきではないと思う。
やはり、新線によって大都市とつながりを持とうが、LRTによって周辺の囲い込みを狙おうが、大都市とのアクセス可能性がある限り、得するのは大都市であると思う。
ただでさえ都市化が進みつつあり、(一般的に言って)地方都市の吸引力が相対的に弱まりつつあるのに、都市部へのアクセスを向上させたら何が起こるか。
同じ土俵で勝負したら地方都市に勝ち目はないだろう。
地理的に守られる中規模都市というものもおそらく存在するのだろうが。これについては九州の事例を元にいずれエントリを書く予定。
結論から言ってしまうと、現在計画されている新幹線のいくつかの新線も、LRTを軸としたまちづくりも多くの場合で失敗するのではないか、と思う。
それは、新線については大都市圏とのアクセス向上によって、商圏としての可能性を広げることが狙いであろうが、結局日帰り圏の拡大による地方都市のスルー減少をもたらすだろう。
LRTは都市周辺から客を引き寄せたりなどの商圏の囲い込み(コンパクトシティ)が狙いであろうが、ある程度の規模(都市の魅力)がなければうまくいくわけがない。また十分に規模を持つ都市でも、用途の線引き(市街化区域,市街化調整区域など)や交通状況などの環境を整えないと十分に機能しないのではないか、という懸念がある。
新線鉄道計画徹底ガイド 新幹線編
私の知る限り、新幹線の新線計画のうちで実現可能性が高そうなのは以下の3つだろう。
青森-函館 →2015年開通予定
福岡-長崎(佐賀経由)→建設決定
長野-金沢(富山経由)
それぞれ死亡するであろう自治体は、青森・長崎・富山だろう。
LRTについては、2007年10月に施行された「地域公共交通の活性化および再生に関する法律(公共交通活性化法)」にも後押しされて、様々な地域において導入計画が目白押しである。
いくつか挙げてみると、
富山(開通済み)
堺(導入検討中)
宇都宮(導入検討)
京都(導入検討中)
盛岡(導入要望中)
富山(42万人)・盛岡(30万人)・宇都宮(51万人)はどうだろう。苦しいのではないだろうか。この3都市は新幹線によって近くの政令指定都市クラスと繋がっていることを考えると、個人的には囲い込み戦略を取るべきではないと思う。
やはり、新線によって大都市とつながりを持とうが、LRTによって周辺の囲い込みを狙おうが、大都市とのアクセス可能性がある限り、得するのは大都市であると思う。
ただでさえ都市化が進みつつあり、(一般的に言って)地方都市の吸引力が相対的に弱まりつつあるのに、都市部へのアクセスを向上させたら何が起こるか。
同じ土俵で勝負したら地方都市に勝ち目はないだろう。
地理的に守られる中規模都市というものもおそらく存在するのだろうが。これについては九州の事例を元にいずれエントリを書く予定。
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